Soudure et Dérocher ロウ付けと酸洗い
By Tatsuko MIYANAGI on Monday, February 22 2010, 09:09 - Etapes et Techniques/ 制作過程・テクニック - Permalink
今回は、ちょっと専門的になってしまいますが、ジュエリー制作におけるロウ付けと酸洗いについてお話したいと思います。 ( en japonais seulement)
ロウ付け、とは接合したい金属よりも融点の低い金属(ロウ)を用いて金属を接合することを指します。
ジュエリー制作に置いてはなくてはならないテクニックと言えるでしょう。
ところがこのロウ付けが正しくなされていないと、問題の種となりがち。
特に銀の接合に使う銀ロウは色が多少違って目につきやすいので、なるべくロウ付けが少なくなるように制作工程を考えるようにします。
例えばタツノオトシゴペンダントを制作するに当たっては、下の写真の様にオトシゴの頭についている輪っかの部分を直接オトシゴと一緒に切り抜いて、ヤスリで輪っかの形になるように削り出し、ロウ付けしなくても済む様にしています。

そしてロウ付けをする際は以下の点に注意します。
1.なるべく見えない場所にロウ付け箇所をもってくる
2.なるべくロウの量が少なくても良い様に工夫する
3.ロウ付け面積を多くすることでロウ付け箇所を丈夫にする ※
4.なるべく早い段階で必要なロウ付けを全部済ましてしまう (そうすることで、その後につづくヤスリがけによって大半の火むらが消えます)
5.十分な量のフラックス(私が使用しているのはホウ砂を水に溶かした透明な液状のcolloboreというもので、とっても効果的で気に入っています。)をロウ付け箇所に塗る。 (これによって金属の接合面にロウ付けの邪魔をする酸化皮膜ができるのを防ぎます。)
6.銀ロウは1種類の銀ロウ(日本式でいう七分ロウ)しか使いません。融点の違うロウを色々と使い分けるテクニックは複雑で難しいだけでメリットがない、と個人的に思っています。
※3の例として、丸線バングルのロウ付け箇所の写真を。ロウ付け面をピッタリ合うVの字に調整(これがなかなか最初は難しいのですが)することでロウ付け面積が増え、丈夫になります。↓

ロウ付けの後は必ず酸洗いをします。
酸洗いというのは、少しだけ温めた希硫酸(濃硫酸1に対して水9の割合。必ず水に濃硫酸を加えます。逆は危険!)につけ、金属表面の酸化物や、ロウ付け時に用いたフラックス剤が熱によってガラス状になっているのを取り除く作業です。
ロウ付けしたてのアツアツのものをそのままジュワッとつけるようなことはせず(ロウ付け部分がダメージを受ける可能性あり)、必ず冷めた金属を酸洗いしましょう。
モノによってつけておく時間はいろいろです。
1分前後で十分なときもあれば、15分~20分くらいつけておく場合も。
ただし、あまり長く浸けすぎると酸がロウ付け部や本体の金属を侵食してしまう恐れがあるので注意が必要です。
↓下の写真はお手製の酸洗いスタンド。
ビーカーに希硝酸を入れて、その下のロウソクで温めます。そうすると20分程度で簡単に適温になるというわけです。
左の瓶には水をいれておいて、酸洗いをしたものをすすぐのに使います(こまめに水を替えましょう)。
銀線を曲げたものに酸洗いしたい物を吊り下げて出し入れすると便利。
(ステンレスや鋼等、鉄製のものを硝酸につけてはいけません!!鉄が溶けて液体の成分が変わってしまい、次に銀等のものを入れたときに表面が赤くなってしまいます。銀を曲げたもの、もしくは銅のピンセット等を使って取り出します。)




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